4月に北海道の網走・釧路へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは3日目の記録。
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3日目:JR釧網本線、釧路湿原駅、細岡展望台、ノロッコ号、鳥松
5時半に起床、ホテルをチェックアウト。

歩いて網走駅へ向かう。
06:38 網走駅発
前々日の夜に、石北本線で到着した網走駅。
今日は釧網本線で発ちます。



さよなら、またね。

このあたりまでは、前日に路線バスで通った場所。



乗客は、わたしを含め3人。

線路はオホーツク海沿岸を離れ、森の中を走っていく。
知床斜里駅で、たくさんの高校生が乗って来た。
この日は日曜日、部活動でどこかへ遠征に出かける様子。
日常。
ここから線路は南へ向かって下っていく。
この日は天気も良くて、斜里岳がとてもきれいに見えた。
【北海道3泊4日旅】
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 27, 2025
紋別→遠軽→(石北本線)→網走→(釧網本線)→釧路
石北本線路線完乗✨
釧網本線路線完乗✨
ノロッコ号乗車✨
※わたし的には、去年の「紋別→遠軽→旭川」旅の第二部のつもりhttps://t.co/jeCWrqERFs pic.twitter.com/ZzTkAer85F
知床の方もいつか行ってみたいねえ…。
屈斜路湖・摩周湖を擁する山々へ向かってどんどん高度が上がっていくにつれ、線路わきの樹々の根元に雪が見えてきた。

窓の外をぼーっと見ていたら、唐突に硫黄山の威容。

30年ぐらい前に、レンタカーを走らせてここまで来たことあるはずなんだけどな、その時の記憶がほとんどない。
硫黄山、摩周湖、屈斜路湖。
このあたりで列車を降りて散策でもよかったなと一瞬考えたけれど、やっぱり今回は釧路湿原散策メインで、と割り切る。
列車がだんだん高度を下げていくにつれ、窓の外の景色が湿地っぽくなってきた。
釧路湿原に入ったんだな。
09:40 釧路湿原駅着
釧路湿原駅で下車。
釧路湿原には湿原を眺められる展望台が数多くあるけれど、今回は車もなく、公共交通機関の時刻表にしばられているので、どれかひとつしか行けそうもない。
どの駅で降りてどの展望台に行こうか迷って決めたのが、釧路湿原駅ちかくの細岡展望台だった。
釧路湿原駅で降りたのはわたしひとり。
谷間のせまい場所にちいさな駅舎があり、その横から階段がつづいている。
登っていくこと10分ほどで、細岡ビジターズ・ラウンジに到着。
薪ストーブを真ん中にソファやテーブルが並ぶラウンジ空間でひとやすみし、展望台へ向かう。
10:30 細岡展望台
細岡ビジターズ・ラウンジ脇の小道を歩くこと10分ほどで、細岡展望台に到着!

漠然と想像していたよりずっと広がりのある風景に、息をのむ。
左手側から右手側まで視線をずーーーっと横に動かしている間、ぜんぶ、ずっと、釧路湿原。

釧路湿原って、ひろいんだねえ!!!
だれも来ない隙に、野点セットを広げて一服。

たのしいな、おいしいな。
展望台のベンチで30分ほど過ごして、戻り始める。

うーん、まだまだ時間があるけど、細岡ビジターズ・ラウンジでずっと過ごすのもつまんないしなあ…。
Googleマップを眺め、釧路川のほとりまで下りてみようと思い立ち、店員さんに尋ねてみる。
「この前の道を下っていくと釧路川に出られますよね?」
「そうですね」
「歩いて30分ぐらいですか?」
「…そうですね…だいぶかかりますけど…え…歩くんですか…?」
「車の通れる道だし、ずっと下り坂ですよね?」
「下り坂と言えば下り坂ですけど…だいぶありますけど…」
めっちゃ心配そう。
初日の遠軽駅前の食堂で瞰望岩までのルートを尋ねた時もそうだったけど、北海道に限らず、地方の人って「歩いて移動する」ことへの心理的ハードルがめちゃくちゃ高いっぽいのよね。
わたしもえげつない上り続きとかけもの道みたいなルートしかないとか雪の季節みたいな条件下でわざわざ歩いて行こうとは思わないけど、こんな晴天で暖かい日で車も通る道で下り坂続きだもん、大きな支障は何もない。
下って下って、釧網本線の線路を渡る。

釧路川河畔に到着。

ほとんど流れを感じない水面。
湿地だねえ。
高低差がないから水の流れがゆるーくなり、高低差がないからしょっちゅう流路が変わってあちこちをひっきりなしにびしゃびしゃにする。
これはたしかに、カヤックでのんびり下るのとかたのしそう。
川岸で釣りをしている人を何人もみかけた。
熊鈴
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 26, 2025
念のため、荷物から出してリュックにつけたよ
たぶん大丈夫だけど、さっき川べりで見かけた釣り人のおじさんたちみんなつけてたもん pic.twitter.com/ho5ICFo29F
乗りたい列車までまだ時間があったので、細岡駅に近いカヤック乗降スペースでぼんやりと川の流れを眺めていたら、さっき道端で立ち話をした男性が釣りを終えて通りかかった。

あちこちでアメマス、ニジマス、イトウの釣れるポイントを探りながら北見から2時間半かけて車でここまで来たけれど、この日は水が濁っていてなんにも釣れなかったそう。
イトウってどうやって食べるんですか?と訊いたら、イトウは肉がみずっぽくぺしゃぺしゃしてておいしくない、と言っていた。
食べないのかあ…。
食べられないものを釣るのかあ…。
わたしには釣りは向いていないんだろうなあと思った。
12:32 ノロッコ号乗車
12:32、細岡駅にやってきたくしろ湿原ノロッコ号に乗車。
こういう特別列車にあんまり執着はないんだけど、前日のお昼に網走駅に立ち寄った際にノロッコ号の空席を見てもらったら、ひと席だけ空いていて。
せっかくなのでチケットを買ってみたの。
満員のノロッコ号は、釧路湿原の中をトコトコ走っていく。
ちょっと不気味でかわいい、ヤチボウズ。

ムーミンに出てきそう。
このあたりからだと、終点釧路駅まではあっという間。
車内限定販売のステッカーなどを買いにウロウロしている間に、釧路湿原の出口である新旧の水門脇を通り過ぎ、あたりはすっかり釧路の街の景色になってしまった。

13:05 釧路駅着
朝6時過ぎに網走を出て7時間、釧路に到着!
ノロッコ号、お疲れ様。



駅構内のうどん屋さんなごみのおだしで、カウンターの向こうのホームに出入りする列車を見ながら、お出汁にこだわったうどんをいただく。
しみた…おいしかった…。
16:00 和商市場で勝手丼
お昼ごはんを食べ、釧路駅前14:35発の路線バスで湿原展望台へ行こうと考えていたのに、バス停のベンチに腰掛けた途端、どしゃ降りの雨が降ってきた。
お天気アプリで雨雲を見てみると、ちょうどこれから1時間2時間のあいだ、釧路湿原展望台のあたりに雨雲がかかっている予報。
うーん、行ってもたのしめそうもないからやめたやめた!
いきなり雨降ってきたからやーめた
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 26, 2025
予定変更
ホテルにチェックインしてちょっとひとやすみし、和商市場へ。


17時の和商市場閉場まで、1時間弱。
つぶ貝を刺身にしてもらい、時知らず鮭、にしん、ほっけ、鯨などの刺身を一切れずつ買って、テーブルで食べる。
おいしい。
おいしい、んだけど…。
和商市場って日曜日休みなんだね。
この日は土曜日だったので最後の最後にかろうじて入店できたけど、日曜日に釧路に来た旅行者は、和商市場に来られないんだ。
なんだかなあ。
なんとか、開けられないのかしらねえ。
そうするほどには客数を期待できないのかしらねえ。

17:00 フィッシャーマンズワーフMOO
和商市場を出て、フィッシャーマンズワーフMOOへ。

おみやげ屋さんや飲食店、海産物のお店などいろいろあるんだけど、なんというか、雑多なのに閑散としている…。寂れすぎ…。
18:00 幣舞橋、ラウンダバウト
釧路の幣舞橋からの夕日は、世界三大夕日に数えられる美しさで有名らしい(?)けれど、この日はあいにくのくもり。
厚い雲のむこうに夕日が隠れているのはわかるのだけど、美しい夕日はまったく期待できそうもない。
幣舞橋を渡り切ると、丘に張り付いた大きな花時計の上に公園があるのが見えたので行ってみる。

地下道を歩いて丘側にわたり、公園へ上がってみると、眼下にめちゃくちゃ初見殺しのラウンダバウト。
釧路
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) April 30, 2025
信号なし
6叉路
ラウンダバウト
初見殺しスギィ
: (((;"°;ω°;)):ガクガクガク pic.twitter.com/b9PP0PyeHg
コッッワ…。
公園を降り、幣舞橋を渡って戻る。



さて、夕飯たべよう。
18:30 鳥松でザンギ
ホテルのフロントに貼られた近隣地図で紹介されていた、「鳥松」へ。
近隣地図の中のどのお店にいこうかなーと、店名をGoogleマップに入れては検索していた時のこと。
鳥松、へー、ザンギ発祥のお店なんだー。
そして、「ザンギ発祥のお店」「ザンギがおいしい」というレビューと同じぐらい、「店員の女性が無愛想」「接客がまったくなってない」というレビューがある…。
これはもう、ぜひここへ行ってみよう 笑!!!
18時半に入店すると、コの字型カウンターがほとんど埋まっている状態。
中年カップルの隣で空いていた一席に、ねじこまれる。
カウンターの奥では黙々と鶏肉を揚げている大将、カウンターの中には大将と同じぐらいの年齢に見えるおかーさん。
「ハイボールと骨付きザンギひとつ」と注文すると、「ザンギはあとから追加注文できませんけどひとつでいいんですねっっっ?」とぶっきらぼうにポンポンっと返って来る。
その後、ほかのお客さんがもつ煮込みを注文すると、「売り切れっ!」
ビールを注文すると「はアーーーー」と大きなため息。
あまりにレビュー通りなので、おとなりのカップルの女性と目を見合わせ、思わず笑ってしまう。
小声で「レビュー通りですねえ」と言うと、女性も「いっぱい書いてありますよね」とクスクス。
「あれ読んだからわたし、絶対ココ来て見てみたいと思っちゃって、期待通りでした」と言って笑いあう。
そのおかーさん、わたしの前に新聞を折って作った箱を置きながらまたぶっきらぼうに「これに!骨!入れて!」と来たので、「いそがしいですねー、大変!」と声を掛けると、「いやー、今日はまだまだ早いしこんなもんでぜんぜん空いてる方だからー」と応じつつ、急に少し口調がやわらかくなる。
そのあとは不思議とニコニコになり、大将と常連さんも交えた世間話も始まって、にわかに和やかな雰囲気になる。
…このよくわからないスイッチの具合が、難しい所なんだろうなあ 笑。
まあ、こういうムラへの許容度は人によるので、これを適当に受け入れ受け流せる客もいれば、絶許!最低!二度と来るか!となる客もいるのはあたりまえ、仕方がない。
わたしは、行って、よかったです。
わたしが骨付きザンギにかぶりついている間にも、お客さんの出入りはひっきりなし。
いまや北海道名物となってる「ザンギ」は、このお店が発祥なんですってー
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) July 28, 2025
「このソースつけてコショウたっぷりかけると美味いですよ」と隣席の男性が教えてくれた
ザクザクプリプリで美味しかった😋 pic.twitter.com/ZEok37B5jC
テイクアウトで買っていく人もかなり多い。
おいしかった。
わたしは、好きなお店でした。
19:30 ホテルへ帰還、入浴、就寝
まだ外はうっすら明るいような時間帯。
二軒目に行こうかとも思ったんだけど、このあたりは繁華街らしくお店も多く、人通りもにぎやかなので、めんどくさくなってしまった。
セイコーマートでサラダとお酒とおつまみを買って、ホテルへ帰還。
カンタンに晩酌をして、入浴、就寝。
おやすみなさい。
おわりに
釧網本線、路線完乗!
うれしい。
本日の旅の出納帳
網走・釧路3泊4日の旅費、3日目発生分の記録。
網走→釧路(ノロッコ号含む) | 5,380円 |
コーンスープ(細岡ビジターズ・ラウンジ) | 300円 |
ノロッコ号おみやげ | 950円 |
お茶菓子(駅売店) | 184円 |
肉うどん(なごみのおだし) | 800円 |
レモンケーキ(セイコーマート) | 116円 |
素泊まり1泊(パルーデ釧路) | 8,280円 |
つぶ貝刺身(和商市場) | 300円 |
刺身4種(和商市場) | 770円 |
おみやげお菓子(たんばや) | 4,884円 |
骨付きザンギ、ハイボール(鳥松) | 1,130円 |
夕食(セイコーマート) | 673円 |
23,767円 |