3月の22日から25日に、紋別・旭川へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
という感じ。
きょうは3日目の記録。
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3日目:遠軽駅、JR石北本線
09:30 喫茶舞夢でモーニング
9時に紋別プリンスホテルをチェックアウトし、紋別バスターミナルへ歩く。
このあたり、廃線となった旧名寄本線の紋別駅があった場所。
「駅」はもうないのに、「駅前商店会」の古いベンチがぽつんと残っていたのがなんだかエモかった。
このベンチのすぐ隣、廉売飲食街夢小路の中にモーニングを食べられそうなお店、舞夢があったので入ってみる。
くの字型に曲がりながら奥へずーっと続いていく建物の中の通路沿いに、小さな店が並んでいる作り。
舞夢は店の入り口からして、昭和のスナックっぽい雰囲気がむんむん。
カウンター席と、ベルベットの貼られたふるーいソファがテーブルをはさんで向かい合う席がふたつだけの、小さな店内。
店内はうすぐらく、ソファ席横には古い漫画がぎっしりつまった本棚が立ち、ソファに腰を沈めて漫画を読んでいると、店の奥に置かれた石油ストーブの熱がじんわりと伝わって来る。
ピザトーストとカフェオレを頂きながら、お店のおかーさんと紋別の話をぽつぽつと。
かれこれ40年以上、紋別でお店をやっているそう。
「ここにずっと住んでるけど、ガリンコ号に乗りに行ったことなんて、友だちがこっちに来た時の案内で2・3回あったかどうか…」と笑っていて、そういえば初日にお茶菓子を買った和菓子屋さんのおかーさんも同じようなことを言っていたなと思い出した。
…たしかに、住んでたら、寒い時にわざわざ見に行こうなんて思わないだろうなあ。
11:00 北見バスで遠軽駅へ
11:00、路線バスで遠軽駅へむけて出発。
遠軽駅は、網走方面への石北本線と旭川方面への石北本線が、漢字の「人」のようなかたちで交わっているちょっと変わった駅。
平成元年の名寄線の廃線により、スイッチバックのV字だけが残りました。遠軽駅で停車した列車は前後を入れ替えて出発します。このときに乗客が一斉に座席を180度回転させるのも遠軽駅の風物詩となっています。
えんがる歴史物語HPより引用
この駅、むかしから一度行ってみたかったんだよねー!
今回ANAトクたびマイルでオホーツク紋別便が出て、紋別沿岸に流氷が再接岸していると聞いて大急ぎで旅程を組み始めた際、遠軽駅も絶対にはずせない要素だった。
内陸部への鉄道路線がすでに廃線になっている遠軽駅へのアクセスを調べたら、紋別バスターミナルから路線バス、オホーツク紋別空港から無料連絡バスが出ていた。
なるほど。
11時に紋別バスターミナルを出た路線バスは6~7人の乗客を乗せ、この2日間で歩き見た紋別の風景の中を走っていく。
そして、30分も経たないうちに乗客はわたし一人になってしまった…。
路線バス乗車30分ですでに貸切り状態…(まだあと1時間乗る)
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) March 24, 2024
廃線となった鉄道路線を補う位置づけのバス路線がこの利用状況…。
廃線はほんとうに寂しい出来事だけれど、ある意味「合理的な判断」だったと言わざるを得ないだろうな。
12:30 遠軽駅
オホーツクの海や、真っ白な雪原を眺めながら湧別を過ぎ、旧中湧別駅跡を過ぎ、走ること1時間半で遠軽(えんがる)駅に到着。
特別入場券を買って、ホームへ入る。
うわぁ…瞰望岩(がんぼういわ)だぁ…。
ほんとうならあの岩の上まで行って、遠軽駅を眺め下しながら野点をしたかったのだけど。
まだまだ雪が残っているから上へあがっていく道もそれなりに悪路だろうし、しかも岩の上は結構な断崖絶壁なのに特に柵も設置されていないということなので、今回は駅から眺めるだけにした(危険が危ない)。
どちらのホームの駅名板も、片側に「せとせ(旭川方面)」と「やすくに(北見・網走方面)」がまとまっているのが、ミソ。
「スイッチバック」だからね。
この電光掲示板、電気が点いていない二段目をよく見ると、「紋別・名寄方面は0番線」「紋別・名寄方面は1番線」という表示が残っている。
あちこちに過去の記憶が埋め込まれている感じが、すごくいい。
わたしが遠軽駅を訪れたのが2024年3月24日。
その約1週間前の3月16日のダイヤ改正で、キハ40形がすべてH100形に置き換わったんだよね。
じわじわと、でも急激に、いろんなことが変化している北海道の鉄道路線の雰囲気をひしひしと感じた。
せっかくなので、ホームの先端で野点セットを広げて野点。
瞰望岩を遠くにのぞみながらのお茶、おいしかった。
いつか、あの岩の上から遠軽駅を見下ろしつつお茶をたのしんで、それから今度は網走方面に向かって走っていきたいな。
また来ます!
13:41 石北本線旭川行き
1時間ほど駅を満喫し、石北本線H100形車両に乗り込む。
瞰望岩を窓の外に眺めながら、旭川へ向かってしゅっぱつ!
おひるごはんのかにめし弁当も準備万端。
遠軽駅は残念ながらもう駅弁も駅蕎麦もなくなってしまっているのだけど、遠軽駅そばのホテルサンシャインに前日までに電話予約すると、遠軽名物かにめし弁当を作ってくれると聞き、予約しておいたのを受け取って来たのだー!
遠軽駅にはもう、駅弁も駅そばもないのだけど…
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) March 27, 2024
遠軽駅近くのホテルサンシャインに前日20時までに予約すると、遠軽かにめし弁当(1,296円)を作っておいてくれるのです🦀
「雪のない時期なら瞰望岩にのぼって上から遠軽駅を見たかったな…」と思いながら食べたかにめし弁当、すごく美味しかった😋 pic.twitter.com/ykUgPUpjkP
さっぱりしていて、函館本線山線を乗り通した際に長万部で食べた某有名かにめし店のかにめしよりも好みだった。
車内は乗り鉄っぽい雰囲気の乗客がせいぜい十数人乗っている程度だったけれど、H100形は車内がやたらめったら広々している代わりに座席数が少ないので、妙な「ちょうどいいぐらい」感がある。
しばらく走ると、車窓は一気に山の雰囲気。
窓の外すぐそばまで迫る原生林を透かし見ると、シカがこっちを見下ろしていたりする。
白滝あたりの石北峠は、峠越えの難所。
古いキハ40形では大変なことも多かったんだろうな…。
途中、現在は「信号場」として上下線の行き違いの場となった旧駅舎たちをいくつも通りながらの一服。
おいしかった!
15:03、上川駅に到着。
ここで、特急の通過待ちがあった。
その間なんと1時間…知らなかった…。
乗って来たこの列車は特急券不要で旭川まで行ける便だったので、特になにも考えずに飛び乗って来たのだけど、そういうことだったか…。
1時間車内でじっとしていてもしかたないので、駅の外へ出てみた。
せっかくなのでここからどこか立ち寄れそうな場所は、と思って検索してみたら層雲峡が出てきたけど、まずタクシーで片道40分だったので却下。
駅前をふらふら散策し、まちの和菓子屋さん旭軒に立ち寄ってお菓子をひとつ購入。
お店のおかーさんによると、「上川駅で1時間あったからと寄ってくれる人がすごく多いんですよー!」とのこと。
2024年3月16日のダイヤ改正前後は、上川駅周辺もものすごい人出だったそう。
ぽつぽつと雨が降り出したので、駅へ戻る。
ホームに入って来た特急列車には、遠軽駅で見た瞰望岩のイラストが描かれていた。
16:09、上川駅を出発。
ここから先は、だんだん人里が近くなってきた雰囲気の風景の中、線路の右に左に石狩川を見ながら走っていく。
東旭川駅、南永山駅、新旭川駅あたりまでくると、もう完全に「見たことある風景」という感じ。
17:12、遠軽駅を出て約3時間半で旭川駅に到着!
たのしかったー!
17:30 コートホテル旭川へチェックイン
旭川駅前のコートホテル旭川にチェックイン。
ここは、1月に旭川へ来た時にも2泊したホテル。
シンプルで清潔で駅からすぐで、しかも安いんだよね。
この日はなんと素泊まり1泊2,943円。
ありがたい。
勝手知ったる安心感に、ほっとしつつくつろぐ。
19:00 四つ葉のクローバーで夕食
なんだか無性にお野菜を食べたかったので、四つ葉のクローバーへ。
提携農家さんからの新鮮なお野菜たっぷりの食事ができた。
20:30 ホテルへ帰還、入浴、就寝
コートホテル旭川へ戻り、お風呂に入って就寝。
今日はあさから晩まで移動尽くしのいちにちだったな。
わたしは「旅」というより「移動」が好きなので、こういう一日も大好き。
たのしかった。
おやすみなさい。
おわりに
一度は行ってみたいと思っていた遠軽駅に行き、石北本線を旭川まで乗り通せたいちにち。
紋別から湧別を通って遠軽へ向かう路線バスの車窓もうつくしく、北海道らしさを満喫できた。
本日の旅の出納帳
紋別・旭川3泊4日の旅費、3日目発生分の記録。
モーニング(喫茶舞夢) | 1,130円 |
紋別バスターミナル→遠軽駅(北見バス) | 1,330円 |
遠軽かにめし弁当(ホテルサンシャイン) | 1,296円 |
遠軽駅入場券 | 200円 |
遠軽駅→旭川駅(JR石北本線) | 2,860円 |
お茶菓子(旭軒) | 170円 |
宿泊費(コートホテル旭川素泊まり1泊) | 2,943円 |
夕食(四つ葉のクローバー) | 4,780円 |
14,709円 |
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