先日、北海道へ行ってきました。
なんだかずるずる長めの旅程になってしまった…。
今回の旅はざっくり;
- 1日目:函館入り(函館泊)
- 2日目:函館本線で比羅夫へ(比羅夫泊)
- 3日目:倶知安、余市、小樽(小樽泊)
- 4日目:小樽散策(小樽泊)
- 5日目:レンタカーで積丹半島散策、札幌へ(札幌泊)
- 6日目:札幌散策(札幌泊)
- 7日目:札幌散策、帰宅
という感じ。
きょうは2日目の記録。
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2日目:函館~長万部~比羅夫
08:17 函館発 函館本線乗車
8時前に宿をチェックアウト。
函館駅のみどりの窓口で、函館本線(山線)比羅夫行きのきっぷを購入。
「特急は利用されないんですよね」と重ねて確認される。
のんびりいきたいので、特急じゃなくていいです。
今回乗りに来た函館本線の「山線」は、北海道新幹線の延伸に伴って2030年に廃線が決まっている路線。
2022年の現在から数えてまだあと8年あるけれど、沿線自治体がこの路線維持にかかっている毎年の赤字負担を一刻も早く切り上げたい意向もあって、廃線が5年早まるかもしれないとも言われているらしい。
…てことは、早ければここ3年ほどで、もう二度と乗れなくなってしまうかもしれないわけで。
だから、乗りに来たのですよね。
のんびりじっくり、味わいます。
08:17 函館を出発。
途中、駒ケ岳がきれいに見えるだろう進行方向右側の席は、あっという間にうまってしまった。
まあいいや、立ってドアのあたりまで行けばいくらでも見られるだろうし。
昨年の夏に新幹線で青函トンネルを通ってみたいがためにここまで来た、新函館北斗駅。
のどか~。
北海道で新幹線ってほんとに需要ある???やっていける???って、今回の旅でなんどもなんども思った。
大沼越しに、駒ケ岳。
昨年夏に大沼公園をサイクリングしにきた時は天気が悪くて一度も駒ケ岳が見えなかったので、こんなにとがったかたちに見えるなんて知らなかったんだよね。
ちいさい駅に全部停まりながら、のんびり行くよ。
地元らしい親子の会話にほっこり。
駒ケ岳、かっこいい!
駅に停まるたびに乗客が減って行って、座りたかった右側のシートに空きが出て座れるようになったので移動。
木々のすきまから駒ケ岳のすがたをずっと追っていた。
駒ケ岳の西側に沿って走ってきた列車が、ついに海側(内浦湾側)に出た。
森駅に到着。
停車時間が結構あったので連絡通路にあがってみると、海と駒ケ岳と乗ってきた列車が一気に見えて、テンションがあがる。
ここからはずっと海沿いを走っていく。
海の向こうにはてっぺんに雪をかぶったきれいな円錐形の山が見えていて、あれはたぶんこれから向かう方面、羊蹄山だよな、とウキウキ。
醒めた色合いの海が草地とフラットにつながって見える風景、日本じゃないみたい。
11:24 長万部(おしゃまんべ)駅着。
ここから比羅夫に向かう次の列車の出発時間まで2時間ほどあるので、改札できっぷに印を押してもらって駅の外へ。
お昼を食べよう。
12:00 かにめし本舗でかにめしランチ
駅前のかにめし本舗 カネカツかなや食堂で、かにめしを食べる。
となりの店舗で販売しているかにめし弁当を買ってもよかったけど、せっかくなのでお店で。
ふわふわのかにのほぐし身と酢飯がおいしかった。
おなかがいっぱいで大満足だけど、次の電車までまだ1時間ある…。
ということで、行ってみた。
2022年8月、長万部の神社境内に突然噴出した巨大水柱の跡。
今回の旅程を計画した7月末にはまだ発生しておらず、8月になって突然噴出して大騒ぎになったので長万部で下車した時には絶対に見に行こうと決めていたのに、出発も近くなった9月26日、いきなり止まってしまった。
ああああ…勢い弱まってきてるとは聞いてたけど
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) September 26, 2022
ざんねん https://t.co/BZoZMVN9Qx
残念だけど、唐突に再開するかもしれないし(するわけない)、噴出していたのはこんなところかー、と見てみたい気持ちもあったのね。
現地は当然ながらもうしずかなものだったけど、だからこそ、こんなしずかなところにいきなり水が噴きあがったらそりゃあびっくりするよねえと、ものすごい実感を伴って見られた。
20分ほど歩いて、長万部駅へ戻る。
13:29 函館本線(山線)で比羅夫駅へ
倶知安(くっちゃん)行きの列車が到着。
ぴかぴかのH100型気動車、DECMO。
車内には、大きなスーツケースを引いたきれいないで立ちのお客さんや、大きな望遠レンズをつけた本気っぽいカメラをさげたお客さんがたくさん。
リュックひとつでほぼただの興味本位で山線に乗りに来ている身としては、「こんなにきれいな格好の人たちはどこに泊まるのかなあ…?あ、ニセコか!」とか、「こんなに本気なカメラを持った人たちはやっぱり比羅夫駅に泊まるのかなあ…?深い鉄談義には全くついていけない…すみません…」などと思いつつ眺めていた。
山深いところを、線路の右に左にちらちらと姿を見せる羊蹄山を追いかけながら走っていく。
途中、線路にトラクターが乗り上げたとのことで、安全確認のための停車が入ったり。
15:20過ぎ、約30分遅れで比羅夫駅に到着!
うおー、ついに来たー!
(結局、比羅夫駅で降りたのはわたしだけだった。ニセコ駅で降りた人もいなかったし、すごいカメラの人たちもみんな比羅夫駅を通り越してそのまま乗って行ったし、みんなどこに向かってたんだろうか。謎だった。)
到着前の車内で「比羅夫地区へおいでのお客様に、ご案内いたします。比羅夫駅からは交通機関がありませんので、比羅夫駅では降りずに、倶知安駅から、路線バスやタクシーなどをご利用ください。」となんどもなんどもなんどもなんども放送されるので、もし比羅夫駅の宿が手違いで予約できてなかったらどうしよう…、野宿はムリ…、羊蹄山初冠雪したぐらい寒いし…と妙な方向にむくむくと不安が募る…。
駅舎に入ってみると、がらんとして誰もいない。
宿の入り口も閉まっていて、留守の際には裏手にある自宅のインターホンを鳴らしてくれ、という貼り紙が。
裏手に回ってログハウスのインターホンを鳴らすとオーナーさんが出てきて、この日宿泊予約であることを告げると駅舎の宿の方へ案内してくれた。
ほっとした。
よかった、泊まれる。
15:30 駅の宿ひらふ チェックイン
駅の宿ひらふにチェックイン。
窓の外にすぐにプラットホームと列車が見えるドミトリー部屋は、コロナ禍対応でひとり限定宿泊。
ひとりじめだー。
ベッドを用意し、駅舎まわりの散策へ出発。
ホームは静けさに包まれていて、すすきは夕日をあびてきらきら光り、木立の向こうからは川のせせらぎが聞こえてくる。
めっちゃいい…、なごむ…。
駅舎内に戻って、セルフのあたたかい飲み物をいただきつつほっと一息。
この小説、この比羅夫駅が舞台なんだそう。
洗面所、トイレ、お風呂探検。
どこもぴかぴかにキレイだった。
お風呂は以前はプラットホームで丸太の露天風呂をやっていたみたいだけど、いまは館内のこのユニットバスだけっぽかった。
17:30 比羅夫駅ホームでBBQ
薄暗くなってきたころ、ホームでオーナーさんが炭をおこしてBBQの準備を開始。
ニセコ産のゆめぴりかを握った大きなおにぎりを、炭火で焼きおにぎりにしてくれてる。
めっちゃくちゃいいにおい…!
ひとグループにひとつのBBQ台で、BBQ開始。
わたしの一本あとの電車で到着したという年配男性2人組と食べ始める。
さんま、イカ、えび、ラム肉、ソーセージ、野菜、焼きおにぎり、ぶどう、別途注文の羊蹄山の地ビール、おいしい!!!
はふはふと食べているところに次の電車が到着し、ホームに降りてきた宿泊者男性がそのままBBQに突入。
3組で、かんぱーい!
みなそれぞれ今回の旅程、過去の旅話で盛り上がる。
こういうところに泊まりに来る人はみんな、旅の話がおもしろい。
もぐもぐしながら、ホームで18:38の列車をお見送り。
あーおいしかった、ごちそうさま。
寒くなってきたので駅舎へ入る。
薪ストーブあったかい…。
順番にお風呂に入り、この日の最終便、21:29の列車を部屋の窓からお見送り。
駅に泊まりながら列車を見るって、むかーし家族で遠野に行ってフォルクローロ遠野に泊まった時以来だな。
旅情たっぷりで最高。
おやすみなさい。
おわりに
この日は念願の函館本線(山線)乗車、長万部のかにめし、そして比羅夫駅での宿泊が叶った日だった。
部屋の窓から列車の行き来を眺められるの、たのしすぎた。
▼今回の旅で本当に便利だったアイテム。水筒は毎朝宿で湯冷ましを入れて持ち歩き、手軽に水分補給できてとても助かった。
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