広島

【呉・讃岐3泊4日旅】2日目:両義の二百階段、長迫公園展望所、音戸の瀬戸、歴史の見える丘、アレイからすこじま、屋台あしあと

ちょっと前のことになりますが、11月末に呉・讃岐へ行ってきました。

今回の旅程はざっくり;

  • 1日目(呉泊):大和ミュージアム、てつのくじら館
  • 2日目(呉泊):両城の二百階段、澤原家近世、長迫公園展望所、音戸の瀬戸、歴史の見える丘、アレイからすこじま、屋台あしあと(蔵本通りの屋台)
  • 3日目(琴平泊):瀬戸内海汽船クルーズフェリーSEA PASEO、予讃線、一鶴丸亀本店、丸亀城、猪熊弦一郎美術館MIMOCA
  • 4日目:こんぴらさん、琴平電鉄琴平線、予讃線、瀬戸大橋

という感じ。

きょうは2日目の記録。

 

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2日目:両城の二百階段、澤原家近世、長迫公園展望所、音戸の瀬戸、歴史の見える丘、アレイからすこじま、屋台あしあと(蔵本通りの屋台)

ドミトリーで起床。

前日、空港からのバスをおりた際にみつけたお菓子屋さん、エーデルワイスで買ってきたクリームパイを食べる。

いやー、おいしかった!

08:24 両義の二百階段へ

08:24、中通3丁目バス停から三条二河宝町線右回りのバスに乗車。

08:40、三条3丁目バス停で下車。

バス停から歩くこと5分ほどで、遠目に見ても異様な風景の両義の二百階段が目に入って来た。

そそり立つ崖のような高台と、その崖にへばりつくようにして階段がのびているのが見える。

明らかにものすごい傾斜で、ジブリかなにかの作画でも見ているような非現実感。

手すりをしっかりと握りながら一段一段のぼりはじめると、途中から段の幅や高さが不規則になって歩幅が不安定になり、手すりは階段の斜度が増すにしたがって膝の高さぐらいまで低くなって握りにくくなり、階段はさらにありえないほどの斜度に変わり、足がすくみ、恐怖心が襲ってくる。

いや、もうここでやめて下に下りたい…ムリ…だけど下りるのもマジでこわい…ほんとにころげ落ちそう…。

呉 海猿 両義の二百階段
呉 海猿 両義の二百階段

20分ぐらいかけてよろよろしながら上にたどりつくと、そこは墓地だった。

呉のまちと港を一望できるお墓。

超絶景。

とはいえ、現実的にはこんな急傾斜の高台にまで家が建ち並び、墓地がつくられたのが呉のまち。

軍港のまちとして発展し、爆発的に人口が増えつつも利便性の高い平地は軍用地として使用され、こうした高台を住宅地に充てるしかなかったたからなわけで。

階段は半端なく怖かったけれど、呉のまちのなりたちやありかたを体感できたのはものすごくよかった。

ひとやすみして、またよろよろしながら階段を下りる。

写真では絶望するほど伝わらないけど、ここ、ほんとにすさまじい傾斜だから!

てすりも持たず、片手に自転車の空気入れを持って階段をひょいひょい下りて行ったおじいさん、凄すぎるよ…。

もうあんな急な階段はこりごりと思いつつ、ちかくにある両義の百階段へも寄ってみる。

呉 海猿 両義の百階段
呉 海猿 両義の百階段

こっちもすごい傾斜だけど、階段がまっすぐで上までの経路の見通しがきくのと、階段の両側が家々にぎゅっと挟まれていて守られている感覚があって、二百階段ほどの恐怖心はない。

さて、次へ行こう。

09:36 澤原家近世へ

09:36、三条3丁目バス停から三条二河宝町線左回りに乗車。

10:04、明神橋バス停で下車。

旧澤原家住宅へ。

映画『この世界の片隅に』に登場した場所で、三つ並んだ蔵が印象的。

…なのに、Googleマップで確認した「旧澤原家住宅」の場所へ行っても、蔵は全然見当たらず…。

マップで示されたポイントの場所から、階段で小路を下って行った場所にあった。

三角屋根、黄土色の土壁に4つの窓が空いた蔵が、3つ並んでいる。

かわいい。

呉 澤原家近世

それにしても、Googleマップの表記はちょっとわかりにくいから要注意。

さらっと見終わってしまって時間にちょっと余裕がありそうなので、ここから先、ちょっと歩いてみようっと。

呉 酒蔵 千福

高台へ行ってみよう。

10:30 長迫公園展望所へ

歩くこと20分ほどで、長迫公園に到着。

小高い丘に沿って園内を上っていく小径の両側には、海軍軍人のお墓や「戦艦大和戦死者之碑」等の碑がずらり。

映画「男たちの大和/Yamato」の撮影地でもあるのね。

呉 長迫公園展望所

いちばん高い所に建つ東屋からは、呉のまちと港が一望できる。

向かいの丘には、さっきぷるぷるしながら上った両義の二百階段も見える。

せっかくなので野点セットをひろげ、お茶を点てて一服。

日本のために戦い、海に散っていった数々の英霊たちへ献茶。

最近、どんどん世界のきな臭さが増しています。

命を賭して護り、築いてもらったこの国のこの平和、いつまで続くものか極めてあやしくなってきました。

申し訳ないことです。

11:16、長迫公園から半走りで山を駆け下り、本通6丁目バス停から三条二河宝町線右回りのバスに乗車。

11:33、大和ミュージアム・ゆめタウン前バス停下車。

12:15 音戸の瀬戸へ

大和ミュージアム前から歩いて、呉駅に到着。

呉駅の観光案内所で、音戸の瀬戸へ行くバスの時刻について確認する。

どう調べても、いまひとつ音戸の瀬戸行バスの路線と時刻、そしてこの日いちにち朝から晩まで使い倒すつもりで買ったバス一日乗車券1Day呉パス(500円)が音戸行きでも使えるのかがよくわからなかったんだ音戸行きよね。

係員さんの説明で、一日乗車券が使えること、スケジュール的にちゃんと音戸まで行って呉へ戻ってこられそうなことがわかったので、一安心。

12:15、呉駅前から広島電鉄バス桂浜・温泉館行きに乗車。

音戸大橋へのぼりおりしていくための音戸側の道路、2層半螺旋型高架橋

呉 音戸の瀬戸 音戸大橋

トミカのおもちゃでこういう道路があった気がする。

回転半径が小さいので、バスでここを通って来た時、目が回りそうになった。

12:42、音戸の瀬戸を渡った対岸、清盛塚バス停で下車。

13:00 おんど観光文化会館 かつら亭でランチ

呉駅の観光案内所のひとからは、1Day呉パス(500円)で行けるのは音戸の瀬戸の呉側までで、音戸側へ渡った後は追加料金が必要、みたいな説明を受けていたのだけど、清盛塚でふつーに下車できた。

ほー、音戸の瀬戸と音戸大橋、カッコいいな。

呉 音戸の瀬戸 音戸大橋

ほんとうに狭い水道を、船がひっきりなしに行き来していく。

大きな船舶も通るので、音戸大橋は高さを稼ぐためにあんなにぐるぐる回って上がっていく構造になってるんだな。

手前に見える清盛塚、以前はこちらの道路からのびる小さな橋でつながっていて参拝できたらしいけど、何年か前に船がぶつかって橋が壊れてしまったそうで、いまは訪れる道もなく…。

なんか、その方が「らしい」といえば「らしい」感じもするけど。

呉 音戸の瀬戸 

おんど観光文化会館かつら亭で音戸の瀬戸をながめながら、漁師丼ランチ。

新鮮なお刺身たっぷり!

おんど観光文化会館は、この食事処以外にも、1階のおみやげやさんやカフェで買ったものを食べられるフリースペースや音戸の瀬戸を眺められるテラスなどがあって、なかなかよい場所だった。

13:30 音戸散策

音戸の散策を開始。

第二音戸大橋の方へ向かって歩き出すと、思いのほか趣深い古いまちなみに出迎えられる。

へー、こんな感じの場所だと思ってなかった。

天仁庵、おしゃれー!

こっちでお昼ごはんでもよかったな…などと思いつつ、お茶菓子用のクッキーだけ購入し、さらに奥へ向かう。

呉 音戸の瀬戸 音戸大橋
呉 音戸の瀬戸 音戸大橋
呉 音戸の瀬戸 音戸大橋

野点セットをひろげ、音戸の瀬戸を眺めながら一服。

音戸、いいところだわあー!

ひとやすみしてこんどは音戸大橋へ向かって南下し、海沿いの国道487号線の一本内側、古い道筋にそって歩く。

呉 音戸の瀬戸 

昭和初期で刻が止まったようなまちなみが続く。

音戸さんぽ
呉 音戸の瀬戸 
呉 音戸の瀬戸 旧桜湯

電柱に取り付けられた所番地の標示が「音戸」ではなく「隠渡」になっていて、この字面の方が瀬戸の雰囲気に合ってるよなーなどと思ったり。

音戸散策の最後に、音戸の酒蔵榎酒造へ。

ここ、貴腐ワインならぬ貴醸酒を日本で初めてつくった酒蔵とのこと。

生原酒からはじまり、にごり酒、貴醸酒までずらりと並べて全部試飲させてくれる。

貴醸酒にも〇年物と何種類もあり、琥珀色に熟した古酒の芳醇さと言ったらすさまじいのよ…。

このあとまだ旅は続くので、貴醸酒の小さい瓶をひとつ購入。

(帰宅後、日本酒好きの息子におみやげとして送ってしまったのが悔やまれる…。自分用にあらためて注文したい…。)

都合10種類に近いお酒を試飲させてもらい、ほろ酔い気分で店を出る。

15:29、音戸市民センター前バス停から広島電鉄バス呉駅前行きに乗車。

ループをぐるぐる回りながら音戸大橋を渡り、大小の造船工場が立ち並ぶ海沿いのみちを走って呉方面へ戻る。

途中、これもジブリ映画に出てきそうな迫力のある、日本製鉄の工場跡地をのぞむ。

呉 日本製鉄

前日、大和ミュージアムで声を掛けてくれて少しお話したガイドさんが、今後この跡地が防衛省の複合防衛拠点となる予定だと教えてくれた。

15:50 歴史の見える丘

15:48、子規句碑前バス停下車。

歴史の見える丘へ。

『戦艦大和のふるさと』とかかれた大きなドックの上屋。

戦艦大和の建造は、当時の超軍事機密だったんだもんねえ、覆うよねえ。

呉 歴史の見える丘 戦艦武蔵のふるさと

その横のドックにはフツーにいまも船が入っていて、作業をする人たちが行き来していて、むかしと今の「生きている鉄」感がすごかった。

(歴史の見える丘よりも、その手前の歩道橋の上からがいちばんよく見えます。)

16:16、子規句碑前から広島電鉄バス桂浜・温泉館行きに乗車。

16:21 アレイからすこじま

16:21、潜水隊前バス停で下車。

アレイからすこじま

呉 アレイからすこじま

潜水艦がうじゃうじゃいる(言い方)。

呉 アレイからすこじま

じっとみていると、潜水艦がシューーーッと音をさせて蒸気を噴き出しはじめた。

どうやら、潜水航行中に必要な電力をバッテリー充電する際に見られる光景らしい。

暗く暮れなずんでいく海に頭を出す、真っ黒な艦艇。

しずかな迫力がすごい。

向こうに見える赤白のクレーンは、さっきまで見ていた戦艦大和建造ドックあたり。

呉 アレイからすこじま

右手の建物は、海上自衛隊潜水艦基地隊

超人がいっぱいいそう…。

魚雷を積み込む際に使用されていたというクレーン。

呉 アレイからすこじま

呉=軍港のイメージで、でもその軍港って過去の遺物でもなんでもなく、リアルにいまもこの日本の「日常」をひたすらひっそりと維持してくれている大きな大きなシステムのひとつで。

呉 アレイからすこじま

なんというか、いろんな方面に関してきれいごとじゃない現実がつきつけられる感じがする。

神奈川住みで、ついこの間は舞鶴鎮守府、そして今回の呉鎮守府と立て続けに見てまわってきて、強く感じること。

せめて感謝の念を持っていなくては、と思うのですよ、わたしたちは。

16:49、潜水隊前バス停から広島電鉄バス呉駅前行きに乗車。

17:03、呉駅前バス停下車。

17:30 屋台あしあとで夕食

17:10、呉駅前から、広島電鉄バス苗代下条行きに乗車。

17:15、呉市役所前バス停下車。

宿泊している宿のオーナーさんが勧めてくれたお店へ行くため、屋台街へ。

呉 蔵本通の屋台 屋台あしあと

大通りと川に挟まれた緑地エリアに、屋台がずらり(ボケボケ)。

そのうちの一軒、屋台あしあとが、おすすめされたお店。

焼きおでん(おでんのソース焼き)がおいしい!と激推ししてもらったのです。

ビニールカーテンの下がった入り口を入ると、想像以上にひろい店内。

おそるおそる、予約がないこと、ひとりであることを伝えると、このあと予約でいっぱいだけどそれまでならと入れてもらえた(こんなのばっか、ごめんなさい 笑)。

目の前にはカウンターとその奥に大きな鉄板、冷蔵庫に水場もある。

…屋台とは。

カウンターに腰掛け、目の前の鉄板の上ででリズミカルなヘラの音とともに焼かれ魔法のように各席へ運ばれていく品々を見ているだけで、もうこのお店ぜったいに間違いないなという確信が押し寄せてくる。

地酒に呉餃子と焼きおでんとトマトスライスとホルモン一夜干しともやしねぎおっこん(麺抜き)。

食べているあいだにも予約客が次々やって来て、あっという間に店内が埋まっていく。

あちこちのテーブルから入る注文が目の前の鉄板でじゅうじゅう焼かれ始めるとあれもこれも食べてみたい!となるのだけど、もうおなかいっぱいマジはちきれそう、もっと食べたいけどもう入らない。

食べて呑んで2,640円。

お会計まちがってるんじゃないかと思った。

おいしかった、ごちそうさまでした。

18:30 宿へ帰還、就寝

屋台あしあとを出る。

まだ時間的にはかなり早いけど、いちにち十分たのしんだからもういいや。

宿に戻り、シャワールームを備えた共有リビングへ。

そういえばチェックインの際、「共有リビングの冷蔵庫にたこ焼きが入っているからご自由にどうぞ」と言われてたなと思い出して冷凍庫をのぞいてみたら、初日に階下のたこやきコロスケで食べたのと同じ、でっかいたこ焼きのパックがいくつも積まれていた。

冷蔵庫のドアポケットにはソースやマヨネーズもちゃんと入っている。

…マジだった。

たこ焼きコロスケのたこ焼き、すっごくおいしかったから食べたいけど、いまのこのぽんぽこりんのお腹にはもう絶対に入らないわ。残念。

シャワーを浴びて就寝。

おやすみなさい。

おわりに

1Day呉パスで、呉のまちを見て回ったいちにち。

入船山記念館はいきそびれたなー。

でも、両義の二百階段、旧澤原家、長迫公園、音戸の瀬戸、歴史の見える丘、アレイからすこじまに行けて満足。

明日は呉港から船に乗るよー!

本日の旅の出納帳

呉・讃岐3泊4日の旅費、2日目発生分の記録。

大和の大砲(お茶菓子)120円
昼食 漁師丼(おんど観光文化会館 かつら亭)1,760円
クッキー(天仁庵)220円
華鳩貴醸酒8年(榎酒造)1,452円
夕食(屋台あしあと)2,640円
6,192円

安。

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