5月の18日から21日に、和歌山へ行ってきました。
今回の旅程はざっくり;
- 1日目(橋本泊):(橋本への移動のみ)
- 2日目(高野山宿坊泊):不動坂ルート、高野山散策、宿坊泊
- 3日目(和歌山泊):高野山奥の院散策、不動坂ルート
- 4日目:和歌山電鉄貴志川線、南海加太線
という感じ。
きょうは最終日、4日目の記録。
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4日目:和歌山電鐵貴志川線(たま駅長)、南海加太線
7時起床。
1階のカフェスペースへ降り、ビュッフェモーニングをいただく。
おかず類はどれもおいしく、フルーツやスムージーまであり、こんな朝ごはんまでいただけて一泊6,600円ってすごいなと感心する。
部屋に戻り、相変わらずヒリヒリ痛むのどを気にしつつテレビを点けると、地元のニュース番組がいちごのイラストでラッピングされたかわいい車両を紹介していた。
へーーー、わかやま電鐵貴志川線…和歌山駅から出てるんだ…乗れるじゃん…いってみよう…。
この日はもともと南海加太線に乗るつもりでいたのだけど、夜の飛行機まで時間はたっぷりあるので、午前中は貴志川線、午後は加太線に乗りに行くことにした。
08:47 わかやま電鐵貴志川線
和歌山駅で和歌山電鐵の入り口を探してもなかなか見つからないのでJRの改札で駅員さんに尋ねてみたら、このまま改札を入って9番ホームへ行ってください、とのこと。
9番と表示された階段を上がったホームの入り口に、改札があった。
こういうつくり、関東ではあまり見掛けない気がする。
おもしろい。
改札口で1日乗車券を購入し、ホームへ。
かわいいラッピング車両がちょうど出発していった。
この貴志川線、テレビで観たいちご柄のほかにもかわいいデザインの車両がいろいろあって、その日によって稼働状況がちがうらしい。
この日になんの車両がどういうスケジュールで走っているか、詳しい情報をまとめたものがホームの壁に貼ってあった。
08:47 和歌山駅発 チャギントン電車
しばらく待っていると、やって来たのはチャギントン!!!
車内は「おかでんチャギントン」の広告でいっぱい。
わかやま電鐵は岡山電気軌道(岡電)の子会社とのこと。
途中、この日の朝テレビで観た「いちご電車」とすれ違い。
水戸岡デザインだって。
09:23 貴志駅着
のどかな田園風景の中を走り抜け、貴志駅に到着。
駅舎がねこのデザイン。
9時半前に貴志駅に到着してのんびり駅前を散策したり、野点セットを広げて一服したりしているうちに次の列車が到着。
中国語を話すガイドさんに引率されたツアー客が次から次へと降りてきて、駅前が一気に黒山の人だかりになった。
みんな駅前でつぎつぎにポーズを取りつつ、駅舎と一緒に写真を撮っている。
10:00 ねこ駅長出勤
10時になると、駅舎の一角にねこ駅長がご出勤。
みんなめちゃくちゃ嬉しそうにおしゃべりしながらねこ形の駅舎を撮り、たま駅長を撮り、駅構内のたまミュージアムショップでグッズを買い、たまカフェでアイスクリームを食べている。
おそらくこの時にこの駅にいたのは、わたし以外全員、中国語話者の外国人。
わたしだって、朝のテレビで偶然いちご電車を見かけなければ、ここまで来ていなかったわけで…。
こんなローカルもローカルなところになんという強力なインバウンドコンテンツ…!!!と、正直、感心と恐怖心と嫉妬心みたいなもので震えた。
思っている以上に外国人は日本をよく見ているし、一般的な「旅をしない日本人」よりも日本を旅している。
すごい。
こわい。
くやしい。
たのしいうれしいだけじゃない、複雑な気持ち。
10:30 貴志駅発 たま電車
次の電車に乗ろうとホームで待っていると、ツアー客がぞろぞろとホームに上がってきた。
到着した車両は、ねこ電車。
みんなものすごい勢いで車両脇へ移動し、次々に写真や動画を撮り始める。
貴志駅到着時間、ねこ駅長出勤時間、ねこ電車乗車時間、これらすべて計画の上でツアーが組まれているんだろうな。
当然なんだろうけど、すごいわ。
車内はたま駅長柄の壁紙、たま駅長柄の張地の座席、たま駅長柄のサンシェード、たま駅長関連書籍の書棚…たま駅長の世界観一色だった。
車内はハイテンションのツアー客のおしゃべりでにぎやか。
10:42 伊太祁曽駅着 伊太祁曽神社
貴志駅のほかに伊太祁曽駅にもたま駅長がいるとのことなので、降りてみた。
あ、ツアー客もみんな降りた…。
そうだよね、考えることは同じだよね、降りるよね…。
伊太祁曽駅のねこ駅長(よんたま)は、駅構内のちっちゃな水槽みたいなガラスケースの奥の方で、丸くなって寝ていた。
狭いし、暑そうでちょっと気の毒。
ツアー客は次にやってくる便に乗るつもりみたいだから、乗車便を一本ずらそう。
伊太祁曽神社へ足を延ばしてみることにする。
杉の木々の間を通る風もさわやかな、気持ちのいい神社だった。
ほんとうなら、日前宮、竈山神社と合わせて貴志川線沿線で三社参りとすべきなんだろうけど、それはまたいつか。
11:17 伊太祁曽駅発 チャギントン電車
伊太祁曽駅に戻ると、ホームにチャギントン電車が滑り込んできた。
11:37、和歌山駅着。
さて、次は南海加太線に乗るぞ!
11:45、JR紀勢本線で和歌山市駅へ。
11:52、和歌山市駅着。
11:56 南海加太線
11:56、和歌山市駅から南海加太線に乗車。
今回の旅の計画中に和歌山駅周辺を地図で見ていて、淡路島の方へ向かって岬を走っていく加太線を知り、高野山の後でこれに乗りに行こうと思っていた路線。
海とセットの鉄道路線、大好き。
12:20、加太駅着。
なにをしようと思ったわけでもなかったので、とにかく海の方へ向かって20分ほど歩いていく。
細い路があちこちへのびてつながる小さな漁村といった感じで、街並みに趣がある。
先田商店
海へと開けた場所で通りがかった先田商店で、プレミア和歌山焼鯛セットのお昼ごはん。
地の真鯛をこんがりふっくら網焼きした定食。
焼き上がりを待っている間にも続々とお客さんがやって来て、みるみるうちに満席に。
昼前から刺身で一杯やっている人、釣りに来てお昼ごはんを摂りに来たというカップル、中国語を話す女性観光客4人組…。
女性4人組は中国語しか話せないようなのでどうするのかと思っていたら、さっさとスマホでメニューを翻訳して指さしで注文し、その後も日本酒やら貝焼きやらつぎつぎとたのしそうに追加していたので、感心してしまった。
日本へのインバウンドが激増してるのって、円安だなんだももちろんあるけど、こういったテクノロジーの進化で未知の言語領域へ旅することへの心理的な障壁が下がったのも相当大きいと思うんだよね。
いい時代。
淡嶋神社
先田商店の先、鳥居をくぐった先の淡嶋神社へ。
人形供養を待つ人形がずらっと。
海沿いであることと相まって、開放的でのどかな雰囲気が漂う。
野点
海沿いの防波堤に腰を下ろして野点セットを広げ、一服。
地ノ島、友ノ島の向こうに、淡路島がながくのびている。
陸路はものすごい時間がかかるけど、海を渡ったら淡路島も徳島も「すぐそこ」なんだよな。
徳島でうまれたお大師さまが和歌山の山の上に高野山を開いたこと、物理的に考えて全然遠くない話だったことが実感される。
15:56 南海線で関空へ
途中未病健康・つぶらカフェに立ち寄り、海で採って来たというテングサの下処理中の店主マダムとおしゃべりしつつ、自家製レモネードで水分補給。
その中で、加太のまちにはスーパーがひとつもなく、高齢者はみな定期的にやってくる移動巡回車で買い物していると聞いてびっくり。
言っても和歌山駅から電車で30分そこそこの距離なわけで、そんなエリアでももうこんな状況なんだよなあ…。
15:56、加太駅発。
行きも帰りも、めでたいでんしゃには乗れなかったな。
でも、紀の川を越え、まちを抜け、海に向かって走っていく加太線、たのしかった!
和歌山市駅から南海特急サザンに乗ると、こちらも西日にギラギラと輝く大阪湾をのぞみながら走っていく。
泉佐野駅で南海空港線へ乗り換え。
ここまで来ると、初日に天下茶屋へ向かって北上したのから始まってぐるっと一周、鉄道路線の輪が閉じたような格好。
毎回、鉄道に乗って通った駅にも全部ピンを打ってる(移動経路と地理的関係がわかりやすいので)んだけど、今回のはぐるっと一周結界でも張ったみたいになった
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) May 21, 2024
南海本線
南海高野線
JR和歌山線
わかやま電鉄貴志川線
南海加太線
南海本線 pic.twitter.com/nDcW7lWH3A
和歌山3泊4日、いろんな鉄道に乗れたのもたのしかった。
17:15、関西空港着。
18:35 関西空港発
前月に続いての関西空港。
前回、関空ターミナルにある551で買って帰ったぶた饅やシュウマイが夫に大好評だったので、今回も買っていく。
18:35、関西空港発。
関空を発って大きく旋回してすぐ、加太の海から眺めていた地ノ島と友ノ島がぽこぽこと並んでいるのが見えた。
そこから東へ進路を取ると、黒々とした山並みのうえにそこだけ白く、高野山のまちが広がっているのが見えた。
自分の足で歩いて、自分の目で見た風景が、こんどは鳥瞰図のかたちで頭の中の地図に落とし込まれる。
旅の醍醐味。
19:55、羽田空港着。
おつかれさまでした。
おわりに
結局、肝心の高野山詣でだけがなんだか不完全燃焼のままになってしまったけれど。
まあ、そういうこともあります。
本日の旅の出納帳
和歌山3泊4日の旅費、4日目発生分の記録。
わかやま電鐵貴志川線一日乗車券 | 800円 |
貴志駅たまショップおみやげ | 1,450円 |
和歌山駅→加太駅 | 560円 |
プレミア和歌山焼鯛セット(先田商店) | 1,600円 |
自家製レモネード(つぶらカフェ) | 600円 |
加太駅→関空(南海線) | 1,020円 |
ぶた饅、シュウマイ(551) | 2,340円 |
おみやげおかし(関空) | 1,101円 |
関空→羽田空港(ANAトクたびマイル利用) | (3,000マイル) |
9,471円 |
3泊4日合計、68,723円(17,180円/日)。
今回の旅はいろいろ高かったー。
わたしの普段の旅はだいたいどこへ行っても11,000~13,000円/日だもの。
今回は宿坊がとにかく高かったわけで、もうどうしようもない。
まあでも、高野山がここまでインバウンド観光地化している今の状況では、宿坊での宿泊費がここから安くなっていくことは考えにくい。
行ける時に行っといた、ということで。
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