福島

【会津2泊3日旅】2日目:バスツアー『奥会津を巡る旅』(圓蔵寺、只見川第一橋梁ビューポイント、会津川口駅)

3月に福島県の会津若松へ行ってきました。

今回の旅程はざっくり;

という感じ。

きょうは2日目の記録。

 

▼まずはぽちっと!「いいね」がわりにクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリストへ
にほんブログ村

 

【会津2泊3日旅】2日目:バスツアー『奥会津を巡る旅』(圓蔵寺、只見川第一橋梁ビューポイント、会津川口駅)

この日はいちにち、バスツアー「奥会津を巡る旅」に参加。

2年前に只見線を乗り通した際、次は只見線が走っているところを外から見てみたいなーと思った。

調べてみたところで今回のバスツアーの存在を知り、チャンスをうかがっていたのだけれど、昨年の冬はタイミングが合わず見送り。

今年の冬はぜひにと思っていたのに、ことしは会津若松が災害級の大雪で、そのため前の週末まで只見線も不通になっていたので、もうだめだろうと正直あきらめかけていた。

その只見線が、突如運行再開。

週末のみ開催のバスツアーもまだまだ空席があり、なんとかすべりこみ予約できた!!!

ならば行くぞ、会津!!!

…というのが、今回の会津旅のきっかけ。

09:00 会津バスターミナルへ

9時に宿を出て、会津バスターミナルへ歩く。

空はどんよりしている。

晴れてくれないかなあ…。

会津2泊3日旅 酒蔵末廣
会津2泊3日旅 日新町
会津2泊3日旅 日新町
会津2泊3日旅 日新町
会津2泊3日旅 日新町
会津2泊3日旅 日新町

会津バスターミナルに到着。

朝ごはんをどうしようかと思っていたら、売店で田季野の会津輪箱飯弁当の小さいサイズを買えた。

おいしい。

10:00 バスツアー『奥会津を巡る旅』スタート

10時、バスが出発。

バス内は前から後ろまですべての席が埋まっていて、外国人も結構多い。

みんな複数人での参加だけど、わたしはひとりだったので最後列の席が割り当てられ、のびのび気分。

女性の添乗員さんが、ときどき冗談を交えながら上手にガイドを入れてくれる。

日本語でのガイドの後に、通訳機を使った外国語音声のかんたんな説明が流れ、外国人参加者たちもそれでとくに不便さを感じている様子もない。

そうこうしてる間に、空が晴れてきた。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅

ツアーバスは、一面の雪景色の中を奥会津に向かって進んでいく。

圓蔵寺

まずは、赤べこ発祥の地と言われる圓蔵寺

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 圓蔵寺 あかべこ 牛

丑年・寅年うまれの守り本尊と云われる虚空藏菩薩をおまつりしているとのこと。

わたしは丑年うまれだし、のんびりした雰囲気がかわいらしい会津の赤べこ伝説発祥の地ということで、たのしみにやってきたのですよねえ。

撫でるとご利益があるという「撫で牛像」は、ことしの大雪で雪に埋もれてしまっていて撫でることはできなかったけれど、本堂前から眺め下す只見川の風景もうつくしく、とても素敵なお寺だった。

瀞流の宿かわち 雪堀キャベツと柳津餅豚お楽しみ膳ランチ

圓蔵寺を出て、本堂の建つ崖下すぐを流れる只見川沿いにある瀞流の宿かわちでランチをいただく。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 あかべこ

深い雪の下で生育された雪堀キャベツはひと玉5~6kg、値段は5~6千円(!)という高級品。

ことしはスーパーで売られている一般的なキャベツの値段が高騰して話題になっていたけれど、さすがに雪堀キャベツはサイズも値段も味わいも、それとは何段もレベルが違う感じ。

ポトフや炒め物はもちろん、茶碗蒸しに入っているというキャベツの軸部分まで甘くやわらかで、とてもおいしかった。

柳津瑞光寺橋

食後、バスの出発までまだ時間があったので、只見川に架かる柳津橋へ行ってみる。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 清流の宿かわち
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 柳津

只見川のエメラルドグリーンの水面、赤い橋、白い雪原、青い空がうつくしい。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 柳津
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 柳津
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 柳津

こちら側からは、川越し&崖上にさきほど訪れた圓蔵寺が見え、その風景もよかった。

(柳津瑞光寺橋と柳津橋の間に岬のように飛び出た瑞光寺公園の上からもこの景色を眺めたかったけれど、東屋へ上がっていく階段が雪に完全に埋まってしまっていてとても歩ける状態ではなかったので断念。ことしの冬の会津の雪はほんとうにすごかったんだね。)

只見川第一橋梁ビューポイント

さて、いよいよ今回のバスツアーの最大の目玉、只見川第一橋梁ビューポイントへ。

只見川第一橋梁ビューポイント

待つこと20分ほどで、只見線がやってきた!!!

雪の残る山と、エメラルドグリーンの只見川と、川にかかる鉄橋と、その上をトコトコと渡って行く只見線。

この瞬間を動画に収めているひとたちのため、みんなお互いに一言も発さずに見守っていて、見ず知らずのあつまりなのに一体感がすごい。

列車が通過し終わるとみんな一様にほーっと息をつき、興奮冷めやらずといった感じでにぎやかに語らいながら歩道を降りてバスへ戻って行った。

わたしはひとり、野点セットを広げて一服。

至福。

2年前にあの只見線に乗り通した際、次はぜひこの鉄道が走っているときを外から見たい!と思った。

願いがかなった。

ことしは本当に会津の雪がすごくて只見線はしばらく運休していたし、だからその間このバスツアーも運休していたようだし、このビューポイントだってこの日の前日になってやっと歩道が除雪されたそうだったし。

どれかひとつでもズレていたら、見られなかっただろうこの風景。

ほんとうに、来られて、見られて、よかった。

三島町生活工芸館

只見川第一橋梁からほど近い、三島町生活工芸館へ。

雪国のてしごと、マタタビ、ヒロロ、山葡萄の編み組み細工がいっぱい!

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 生活工芸館 奥会津編み組細工

ヒロロをすげる実演も。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 生活工芸館 奥会津編み組細工
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 生活工芸館 奥会津編み組細工

手から生み出される生活の道具、すばらしい知恵。

到着前のバスの中でガイドさんが「館内の製品はどれも購入していただけます」「みなさん、”カゴ?おみやげにちょっとひとつ買って帰ろうかなー”ぐらいに思われるみたいなんですが」「ちょっとひとつ買おう、というようなお値段じゃないんですよー!おいくらだと思います?」と話を振ると、乗客のおひとりから「5,000円ぐらい???」と返って来たりしてて。

東北の編み組み大好きで、これまで購入したざるやカゴが家の中にいくつもある&昨夏ついに着物に合わせてくるみのかごバッグを買ってしまったわたしとしては、「おきゃくさま…桁が…桁がひとつ違います…」とワナワナしてしまった 笑。

東北電力奥会津水力館 みお里

ふたたび只見川を右に左に眺めながら走る。

只見線に乗り鉄した時には見られなかった宮下アーチ三兄(橋)弟をちらっと眺められたのも、バスツアーならでは。

このあたり、電力供給の場としての只見川の重要性から、こんなにも山深い土地なのにしっかりとした国道が通っているのだそう。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 

昔の人が築いてくれたインフラのおかげで、いまがある。

東北電力奥会津水力館 みお里

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 奥会津水力館「みお里」
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 奥会津水力館「みお里」
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 奥会津水力館「みお里」

中には東北電力初代会長だった白洲次郎の資料展示もあり、ああ、そうだったな、と思い出す。

昔の人が築いてくれたインフラのおかげで、いまがある(2回目)。

ありがとうございます。

只見線 会津川口駅

只見線の会津川口駅でバスを降りる。

それにしても、3月というのにすごい雪の量。

ここからは、午前中に立ち寄って来たあかべこのお寺圓蔵寺ちかくの会津柳津駅まで只見線に乗車します!

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅

2年前に乗り鉄した時にも見た風景に戻ってきた…!

あの時は雪は全くなかったけど、この静かな川面とその川岸にそって延びるホーム、よーくおぼえてる。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅

15:35、会津川口駅発。

大志集落霧幻峡を車窓から眺める。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津川口駅

以前も見たことのある風景に、ちょっとほっとする。

会津柳津駅

16:26、会津柳津駅着。

このバスツアーも、終盤。

先回りして会津柳駅前に戻って来てくれていたバスに乗り込み、会津若松へと戻る。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津柳津駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津柳津駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津柳津駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津柳津駅
会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 

坂下の峠を越えて会津盆地へ入ると、雪原が夕日に照らされていた。

17:30 バスツアー『奥会津を巡る旅』終了

会津若松のまちを通り抜けていると、ガイドさんが左手側を指しながら「こちらが、よく”会津にもあるんですか?”とびっくりされる、ユニクロでございます」と笑いながら言う。

「ユニクロは山口県、かつての長州の企業ですので、そういうことも言われたりするのですが…」「ありがたく使わせていただいております 笑」。

幕末期に会津という土地が立たされた苦境、会津のひとたちが味わった苦渋は、想像を絶する重さだったと思う。

そういった文化的背景までを含めつつ、さらりさらりとガイドをしてくれた今回のバスツアー、わたしとしては大満足だった。

17:30、会津若松駅前、会津バスセンターへ帰還。

バスツアー『奥会津を巡る旅』終了。

会津2泊3日旅 バスツアー 奥会津を巡る旅 会津若松駅

おつかれさまでした。たのしかった!

18:00 會津酒楽館 渡辺宗太商店

バスでガイドさんが、「坂下町の曙酒造とべこの乳ヨーグルトのコラボでつくられているリキュール”スノードロップ”、なかなか県外に出ることがなく、会津ならではのお酒でとってもおいしいので、ぜひお試しください!」と激推ししていた。

バスを降りる際にどこで買えるか尋ねてみたら、わりとどこでもあると思いますとのこと。

会津若松駅横のスーパーで夕食用のお惣菜を買いながら探してみたけれど、ない。

会津若松駅構内にあるおみやげやさんに立ち寄ってみたけれど、ない。

おみやげやさんで聞いてみると、「スノードロップは特別なところにしか卸されていないので、なかなかないと思いますよ」とのこと。

…全然はなしがちがうんだけど…。

そこでふと、前夜の夕食を摂った日本酒バー會津蔵武でご店主が「渡辺宗太商店は昔っから目利きがいいというか、いろんなおもしろいお酒を扱って来てて」と世間話の中でポロリと言っていたのを思い出す。

渡辺宗太商店へ行ってみたらあるかもしれない。

会津若松駅から通り沿いに歩き、大きな杉玉が下がる入り口を入ると、ずらりと並ぶ日本酒の数々。

大きな冷蔵庫を覗いてみると…あった!!!

一人で飲むことや、おそらく甘さの強いリキュールであることを考えると瓶の大きさにちょっとひるむが、ここで逃したらたぶんもう二度と飲む機会はない。

スノードロップ、購入!!!

お惣菜とお酒を背負って、宿へ帰還。

19:00 宿の共用リビングで晩酌

前夜から宿泊していたmooi guesthouse 日新町へ戻ると、共用リビングでゲストハウスオーナーさんと宿泊者らしき男性がおしゃべりしているところだった。

…これはチャンスかもしれない。

「バスガイドさんがおすすめしてくれた、なかなか県外にでないというお酒なんですが、よろしかったらご一緒しませんか?」と声を掛けると、オーナーさんはすぐに「ひょっとして”スノードロップ”ですか?」とぴんと来た様子。

宿泊者男性は、わからないながらも「それはぜひ!」とノッてきてくれた。

さあさあそれではご一緒しましょう。

買ってきたお惣菜も少し御裾分けしつつ、はじめまして!かんぱーい!

聞けば、同県から磐梯山へ滑りに来たとのこと。

それはそれは、はじめまして!かんぱーい!(2回目)

あれほど量の多さを心配していたスノードロップ、ふたりだとあれよあれよという間に瓶がカラに。

甘いけれど、ヨーグルトのやわらかな酸味もあって飲みやすく、とってもおいしかった。

男性は夕食を摂りに出かけていき、わたしは部屋に戻ってシャワーを浴びてさっさと就寝。

いい一日だった。

おやすみなさい。

おわりに

「いつか、只見線が走っているところを外から見たい」という2年越しの思いをかなえられた日。

いいバスツアーだった。

本日の旅の出納帳

会津2泊3日の旅費、2日目発生分の記録。

朝食(田季野会津輪箱飯弁当ミニ)850円
バスツアー『奥会津を巡る旅』6,600円
かねやま炭酸水(みお里)170円
枕木バー(会津川口駅)300円
赤べこステッカー(会津川口駅)300円
スノードロップ360ml(渡辺宗太商店)1,047円
夕食、朝食(PIVOT)1,661円
10,928円
error: Content is protected !!