骨粗鬆症の治療をしています。
女性ホルモンのパッチシールを貼るホルモン補充療法を続けてもなかなか改善が見られなかったため、昨年末から「イベニティ」という新薬の注射での治療を始めました。
全12回までと上限が決められているこの薬、半分の6回まで接種が終わったところで骨密度の検査をしたところ、数値が大きく改善していました。
その時にあわせて行っていた血液検査、尿検査の結果がでましたので、記録しておきます。
骨粗鬆症の新薬「イベニティ」の接種によるひとつの症例としてご参照ください。
「骨をつくる働き」「骨を壊して吸収する働き」
骨は、古いものを壊して吸収し、あたらしいものをつくる新陳代謝を行うことで形成されています。
どちらが大事というわけではなく、そのふたつのバランスで成り立っているということ。
今回、血液検査と尿検査で「骨をつくる働き」と「骨を壊して吸収する働き」、それぞれの状態をチェックしました。
「骨をつくる働き」
「totalP1NP」とあらわされます。
この数値が高いほど、骨をあたらしくつくる働きが強くなります。
わたしはなかなかこちらの数値が上がってこず、新薬「イベニティ」の治療を始めました。
「イベニティ」は骨形成促進剤というカテゴリのおくすりになります。
「骨を壊して吸収する働き」
「TRACP-5b」とあらわされます。
この数値が高いほど、骨を壊して体内に吸収する働きが強くなります。
わたしはこの数値を、女性ホルモンパッチシール「メノエイド」を週2回貼ることで低く抑えています。
こちらの数値は、ホルモン補充療法で早いうちからわりとコントロールできていました。
「イベニティ」接種によるわたしのマーカー数値の変化
いまの病院で治療を始めたころから、今回の最新回までのマーカー数値の変化はこちら。
2019/4/12 | 2019/8/6 | 2019/12/17 | 2020/5/28 | |
totalP1NP(骨を作る働き) | 19.8 | 17.0 | 54.5 | 53.0 |
TRACP-5b(骨を壊して吸収する働き) | 88 | 73 | 67 | 89 |
「イベニティ」の接種を始めたのが2019年11月。
その翌月である2019年12月の検査で、骨を作る働きをあらわす「totalP1NP」の数値が17から54.5へと爆上がりしています。
そして、今回最新の検査でも同様に、53.0という高い数値を維持しています。
この数値の正常値上限が60ということなので、かなりよい状態を保てていることがわかります。
逆に、骨を壊して吸収する働きをあらわす「TRACP-5b」の数値は「イベニティ」接種開始前の水準に戻っているように見えますが、気にするようなものではなく、どちらにしても低く抑えられているということのようです。
「イベニティ」の全12回のうち半分の6回までが終わった時点でのこの検査数値、主治医の先生によれば経過としては非常に望ましい効果が出ているということです。
おわりに
「骨を作る働き」を高めるために始めた「イベニティ」の接種は、いまのところかなり首尾よく進んでいると言えそうです。
前回、血液検査、尿検査とあわせておこなった骨密度検査でも非常に好ましい結果が出ていました。
「骨を作る」「骨を壊して吸収する」どちらの働きもひとまずバランスよくコントロールがされており、その結果が骨密度の数値の上昇としてあらわれているという、よいサイクルになっているようです。
以前は、あまりに諸マーカー数値や骨密度の数値が悪く、ふつうに生活しているだけでも何かの拍子に骨がつぶれるかもしれない、くだけるかもしれないという心配が頭のどこかにありました。
心臓に負担がかかるなどの重篤な副作用も報告されている新薬「イベニティ」ですが、まずは無事に、順調に成果をあげてくれていてとても嬉しいです。
骨粗鬆症でお悩みの方の参考になれば幸いです。
▼アラフォー&アラフィフのくらしや生き方、こちらからもどうぞ。
▼ブログランキングに参加しています。下の四角いボタンをクリックして応援していただけるととっても嬉しいです。
にほんブログ村
▼その他のブログランキングです。テーマごとにランキング順でご覧いただけます。