先日、北海道へ行ってきました。
なんだかずるずる長めの旅程になってしまった…。
今回の旅はざっくり；
- 1日目：函館入り（函館泊）
- 2日目：函館本線で比羅夫へ（比羅夫泊）
- 3日目：倶知安、余市、小樽（小樽泊）
- 4日目：小樽散策（小樽泊）
- 5日目：レンタカーで積丹半島散策、札幌へ（札幌泊）
- 6日目：札幌散策（札幌泊）
- 7日目：札幌散策、帰宅
という感じ。
きょうは6日目の記録。
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6日目：北海道百年記念塔＆モエレ沼公園
08:00 森彦でモーニング
なかなかな大雨…。
地下鉄乗り放題のおとくなきっぷ、ドニチカキップで円山公園駅へ向かう。
円山公園へ来てみたのは、今回の札幌宿泊で付いてきた「サッポロ割スマイルクーポン」を利用できる店舗のリストになんと、「森彦」があったから。
知る人ぞ知る超有名カフェだしさぞ混むんだろうなあと思っていたところ、土日祝に限ってはあさ8時から開いていると知り、ぴったり開店時間にあわせて行ってみた。
大雨だけど、その雨も壁のツタ越しの風景をしっとりさせてて、とてもいい朝だった。
10:00 北海道百年記念塔へ
円山公園から地下鉄で、新さっぽろ駅へ。
ドニチカキップ、たすかるー！
地上に出たところにあるバスターミナル新札幌駅10番乗り場から、「開拓の村」行きバスに乗車。
「北海道博物館」バス停で下車。
かなり雨が激しくなってきた。
北海道百年記念塔へは博物館へ入場しなくても行けるのかどうかわからなかったので、入り口の係員さんに確認。
外の道路沿いに行った先にある公園の緑道を歩いていくと見えますよ、とのことだったので、ふたたび傘をさして歩き出す。
緑の小径を抜けると、目の前に突如あらわれる塔。
ズゥゥゥゥゥゥーン…！
これが北海道百年記念塔かあ…。
めっちゃくちゃ雨降ってて、レンズに雨粒がつくのを拭いても拭いても拭き切れない。
塔のまわりはもう立ち入り禁止になっていて、あとで検索してみたら、まさにこの2022年秋から解体作業が始まる予定、となっていた。
（以降、話はさらにすすみ、いよいよ11月から解体準備工事に入ることが決まったらしい。）
少し前にこの塔のことを知り、「いつか見に行けたらイイな」「でも解体が近いみたいだから、その時まで残っているかどうかわからないな」と思いつつ、グーグルマップにピンを立てていたのよね。
で、わすれてた。
たまたま前夜にさっぽろテレビ塔で案内板にこの記念塔の記載があったことでそれを思い出すことができ、ほぼ最後に近いタイミングでここに来られてよかった。
解体には賛否両論あり、とはいえ現実的に維持管理にかかる費用などの経済面と切り離せない事情あり、というのは函館本線山線廃線＆北海道新幹線延伸の話と同じ。
残念ながらリソースにはどうしても限りがあり、それをどう分配していくか、優先順位をどうするかは、否が応でも取捨選択していかざるを得ない。
すべてを遺せていけたらいいんだろうけどね。
わたしはせめて、自分が目で見られるものは目で見て、こうして自分の記憶として記録しておく。
11:02 モエレ沼公園へ
11:02 北海道博物館バス停から、新さっぽろ駅へ戻るバスに乗車。
新さっぽろ駅から地下鉄でバスセンター前駅へ。
そこから地下通路を歩いて、中央バス札幌ターミナルへ。
12:20 バスターミナル1番のりばから、札苗線のバスに乗車。
結構な土砂降りの中、30分ほどでモエレ沼公園に到着！
イサムノグチ設計のここ、ちょうどわたしが結婚して子供を産んだころに竣工されてすごく話題になっていて、いつか行ってみたいなあと思っていたところだったのよね。
特徴的なガラスのピラミッド。
屋上からは、モエレ沼の自然なすがたと、そこに沿わせるべく計算しつくされた彫刻としての公園がぐるりと見渡せた。
カラマツ林に囲まれた「海の噴水」では、一日になんどかこの噴水ショーが見られるらしい。
ピラミッドの中にはこの公園とイサムノグチの関りを紹介するギャラリーやミュージアムショップ、レストランなどがあり、この日は吹き抜けのホールで器楽コンサートが開かれていた。
この日はコスプレイベントも開催されていたらしく、衣装に身を包んだレイヤーさんを園内でたくさん見かけた。
大雨＆強風のなか、散策開始。
これがさっき盛大に水を噴き上げていた「海の噴水」の基幹部分。
あまりに整然としてるのでスケール感狂うけど、園内とってもひろくて、しかもどれもこれもでっかいのよ…。
「プレイマウンテン」をのぼってみる。
プレイマウンテンをおりたところに、ミュージックシェル。
モエレ山。
イサムノグチ設計、モエレ沼公園のクリップ（一部音アリ）。
— ヌー : すっきり、さっぱり。 (@like_a_rhino) October 30, 2022
雨！風！凄かった😭。
モエレ山にも登りたかったけど、頂上にいる人のレインコートがバッタバタにはためいてるのが見えて、折り畳み傘で行ったらひどいことになりそうだったのであきらめた。#AppleClips#北海道旅行#一人旅 pic.twitter.com/5mbyto8qP1
20年ほど前、定期購読していた『Esquire（エスクァイア）』という雑誌で見かけ、いつか行ってみたいと思っていたモエレ沼公園。
実際にそこに身を置いてみると、不思議とこの日の午前中に行った「北海道百年記念塔」と同じような60年代70年代的な空気を感じて…。
なんというか、ブラジリアっぽいの。
イサムノグチは日本的な面を多分に持ちながらも「自然」と「人工」のマージのさせ方が（良い悪いではなく、やっぱり少なくとも）「日本的ではない」なあとか、この公園のプラン自体は80年代にはじまり90年代から実質的な開園が始まってはいるけど空気感はなぜか60年代70年代だよなあとか、だからこその魅力も当然あるよなあとか。
あいにくの大雨＆強風だったけど、いろいろ思いをめぐらせながら散策をたのしめた。
16:30 札幌駅前のホテルへもどる
15:44 札幌市街地へ戻る札苗線のバスに乗車。
サッポロファクトリー前で下車し、散策しながらホテルへ。
16:30、ホテルへ帰還。
折り畳み傘、シェルジャケットでは防ぎきれなかった足もとは雨でぬれてしまったので、シャワーを浴びて着替え。
いいいちにちでした。
おわりに
今回これを書いていて、本格的に「北海道百年記念塔」の解体準備が始まったことを知った。
最後に見に行くことができて良かった。
どうしようもなくすべては変わっていくのだから、せめて自分が自分の目で見たいと思ったものだけでもその姿を見納めておきたい、というだけだけど。
▼今回の旅で本当に便利だったアイテム。水筒は毎朝宿で湯冷ましを入れて持ち歩き、手軽に水分補給できてとても助かった。
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